はじめの問い
波の山と、水そのものは、同じように進むの?
見るヒントいちばん高い所が「山」、低い所が「谷」。まず二つを指で見つけてから、高さのつまみを動かしてみよう。
形の違いを観察するための模型です。波の大きさに実際の単位はなく、風や海況を計算するシミュレーションではありません。
風が海面に働きかけて、波が育つ
ここに注目となりへ伝わるのは、何だろう?
伝わる波と、その場所で動く水
わかること波は、水の動きを通してエネルギーを伝えます。
海面に風が吹くと、その力が水に伝わって波が生まれます。その場の風によって生まれ、発達する波を風浪といいます。実際の海には、形や大きさが違う波が重なっています。
図は、違いを観察しやすいように一つの規則的な波にしています。操作して波を大きくすると、山と谷の高さの差がどう変わるか見てみましょう。
もう一歩:水はまったく移動しないの?
深い海の小さな波を単純化すると、水の粒の動きは輪に近い形で表せます。ただし現実には、流れや波によるずれが重なります。「水は絶対に移動しない」「浮いていれば同じ場所にいられる」という意味ではありません。
この図解・追補の参考: 追補1
波高・波長・周期は、それぞれ違う
ここに注目「横の長さ」と「待つ時間」は、どう違う?
目印の場所を変えずに、時間を追う
わかること波長は山から山までの距離。周期は、同じ場所に次の山が来るまでの時間です。
波高は、波の山から谷までの高さの差です。波長は、ある山から次の山までの距離。周期は、一つの場所を波の山が通ってから、次の山が来るまでの時間です。
「高い波」と「間隔の長い波」は、違う特徴を表しています。この図では波高だけを変え、波長を同じにして比較できます。
もう一歩:何を固定して比べる?
波長を比べるときは、同じ時刻の海を横から見ます。周期を比べるときは、見る場所を固定して時間を測ります。図の目印を波と一緒に動かすと、周期の説明にはなりません。この模型は高さと長さを固定し、山が通る順番だけを示しています。
この図解・追補の参考: 追補2
うねりと、予報より高い波を知る
ここに注目予報の「波の高さ」は、一番高い波のこと?
高い3本を選んで、平均する
わかること予報の波の高さより、高い波が来ることがあります。
波が発生した場所を離れて伝わったり、風が弱まったあとに残ったりした波を、うねりといいます。遠くの台風などによる波が届くこともあります。
うねりは浅い海岸に近づくと高くなる場合があります。その場の天気がよいことや、風が弱いことだけで、海辺が安全だとは判断できません。海へ行くときは最新の気象情報を確認します。
もう一歩:有義波高は、どうまとめた数?
有義波高は、観測した波を高さ順に並べ、高い方から3分の1の波を平均した高さです。図では9本のうち高い3本を選びます。最大値そのものでも、全部の波の平均でもありません。沖の予報値から、波打ち際の一波一波をそのまま読み取ることもできません。
この図解・追補の参考: 追補2
図とことばを、つなげよう
ことばのおさらい
- 波高
- 谷から山までの、上下の高さ。
- 波長
- となり合う山と山の、横の距離。
- 周期
- 同じ場所に、次の山が来るまでの時間。
- うねり
- 風が吹く場所から離れて伝わる波や、風が弱まった後などに残る波。
自分のことばで、説明できるかな
わかったことを確かめよう
先に考えてから、問いを開いて解説を読もう。図に戻って確かめても大丈夫。
Q1「5秒」は波長と周期のどちらに使う単位?
解説:周期です。波長はメートルなどの距離、周期は秒などの時間で表します。
Q2今いる浜で風が弱ければ、うねりもなくなる?
解説:いいえ。離れた場所から来る波もあります。今いる場所の風だけでは判断できません。
LET’S THINK
ここから、学びを広げよう。
図の波を大きくしたとき、波高と波長のうち、変わったのはどちらでしょう。
考えるヒント・解説を見る
この図では波高が変わり、波長は変わりません。図の山から次の山までの距離を比べると確かめられます。実際の海では複数の特徴が同時に変化します。
教室やおうちで広げるなら
紙に波の断面を描いて、「高さ」「距離」「時間」の違いを言葉で説明します。図で示せる波高・波長と、時間の観察が必要な周期を分けて考えましょう。
出典・参考資料
資料を参考に、文章と模式図、学習の問いを独自に構成しています。掲載元による監修・推薦を意味するものではありません。
追加した図解・解説の参考
追補資料の確認:2026-09-21。数値を使った模式図は架空の学習模型です。
- [追補1] NOAA|Why does the ocean have waves? ↗波が伝えるエネルギーと水の動きの基本。
- [追補2] 気象庁|波浪の知識 ↗波長・周期・有義波高、風浪とうねり、浅い海での変形。
本文の参考資料
- [1] 気象庁|波浪の知識 ↗波高・波長・周期、風浪とうねり、浅い場所での変化
初版:2026-09-20 · 更新:2026-09-21 · 本文資料確認:2026-09-20 · 編集方針と更新について