はじめの問い

小さなプランクトンと、大きな魚は、どうつながる?

見るヒント小さな生きものから、矢印を一本ずつたどろう。この図の矢印は「食べ物になる側 → 食べる側」です。

植物プランクトンから始まる海の食べる・食べられる関係植物プランクトン動物プランクトン小さな魚大きな魚小さないのちから、つながっていく矢印は「食べられる側 → 食べる側」の向き

食べる・食べられる関係を単純化した例です。大きさは実物の比率ではありません。実際の食性やつながりは種や成長段階で異なります。

まず、これを覚えよう海の生きものは、食べる・食べられる関係でつながる。
01

光を使う、小さな生産者

ここに注目最初の食べ物は、どこからできる?

光から、食べ物のつながりへ

光から、食べ物のつながりへ点線は光のエネルギー、実線は食べ物が渡る向きです。光を食べるのではなく、光を使って有機物をつくります。必要な材料のすべてを図示してはいません。太陽の光植物プランクトン動物プランクトン
点線は光のエネルギー、実線は食べ物が渡る向きです。光を食べるのではなく、光を使って有機物をつくります。必要な材料のすべてを図示してはいません。

わかること植物しょくぶつプランクトンは、光を使って体をつくる材料を生み出します。

海の表面近くには、光合成こうごうせいをする植物しょくぶつプランクトンがいます。光のエネルギーを使って有機物をつくり、多くの海の食物連鎖しょくもつれんさの出発点になります。

小さくて目立たない生きものでも、海全体のつながりを考えるうえで大きな役割があります。海の生きものを知るときは、大きさだけに注目しないで見てみましょう。

もう一歩:光だけあれば育つ?

光合成こうごうせいには光や二酸化炭素、水が関わります。成長には窒素やリンなどを含む栄養塩えいようえんも必要です。光が届くことと、必要な材料があることの両方を考えましょう。海のどこでも同じように増えるわけではありません。

この図解・追補の参考: 追補1 追補2

02

矢印をたどって、食べる関係を見る

ここに注目矢印は「追いかける向き」?「食べ物が渡る向き」?

矢印を、一つの文にしてみよう

矢印を、一つの文にしてみよう「小魚が動物プランクトンを食べる」。追いかける方向ではなく、食べ物が渡る方向に矢印を描くルールです。種類や大きさは簡単にした例です。動物プランクトン小魚が食べる
「小魚が動物プランクトンを食べる」。追いかける方向ではなく、食べ物が渡る方向に矢印を描くルールです。種類や大きさは簡単にした例です。

わかることこの図では、食べ物から、それを食べる生きものへ矢印を引きます。

図の矢印は、食べられる側から食べる側へ向けています。植物しょくぶつプランクトン、動物どうぶつプランクトン、魚へと、食べものを通じてつながる関係を食物連鎖しょくもつれんさと呼びます。

魚の種類によっては、大きくてもプランクトンを食べます。大きな魚が必ず小さな魚だけを食べる、という順番ではありません。点線は、別のつながりもあることを表しています。

もう一歩:一本の線を、文章に戻す

「動物どうぶつプランクトン → 小魚」を、「小魚が動物どうぶつプランクトンを食べる」と読み替えてみましょう。大きな魚にも、ジンベエザメのようにオキアミなどの小さな動物どうぶつをこし取って食べるものがいます。冒頭の点線は、動物どうぶつプランクトンから大きな魚への別のつながりの例です。

この図解・追補の参考: 追補2 追補3

03

一本の鎖から、網の目へ

ここに注目ある魚が減ったら、次の魚も必ず同じだけ減る?

わかること食べ物は一本の鎖だけでつながっているわけではありません。

実際の海では、一つの生きものが複数の相手を食べたり、複数の相手に食べられたりします。その複雑なつながりを食物網しょくもつもうといいます。

生きものの数や暮らす環境が変わると、ほかの生きものにも関わることがあります。何がどれだけ変わるかを知るには、それぞれの生きものや海域を調べる必要があります。

もう一歩:図で言えること、調べる必要があること

線からわかるのは「食べる関係がある」ということです。どれだけ食べるか、ほかの食べ物に変えられるか、数がどう変わるかは、線だけではわかりません。生きものの種類、成長段階、場所や季節の情報も必要です。

この図解・追補の参考: 追補1 追補2

図とことばを、つなげよう

ことばのおさらい

植物しょくぶつプランクトン
光合成こうごうせいをする、水中を漂う小さな生きもの。
食物連鎖しょくもつれんさ
食べる・食べられる関係を、一本のつながりとしてたどったもの。
食物網しょくもつもう
いくつもの食べる関係が、網のようにつながったもの。

自分のことばで、説明できるかな

わかったことを確かめよう

先に考えてから、問いを開いて解説を読もう。図に戻って確かめても大丈夫。

Q1小魚が動物どうぶつプランクトンを食べる。この図のルールなら、矢印はどちら向き?

解説:動物どうぶつプランクトンから小魚へ。食べ物が渡る向きで描きます。

Q2線が二本ある魚は、二種類の食べ物を同じ量だけ食べる?

解説:線の本数だけでは量はわかりません。何を、どのくらい食べるかは、別の観察かんさつや調査が必要です。

LET’S THINK

ここから、学びを広げよう。

この図に、人や海鳥を加えるとしたら、どこから矢印を引けそうでしょう。調べた根拠と一緒に考えてみましょう。

考えるヒント・解説を見る

答えは一つではありません。魚などを食べる例を調べ、食べられる側から矢印を引きます。想像したつながりと、資料で確かめたつながりを分けて記録しましょう。

教室やおうちで広げるなら

生きものの名前をカードにして、食べる関係を線でつなぎます。身近な食卓の魚を一つ選び、何を食べるのかを調べる活動にも展開できます。

出典・参考資料

資料を参考に、文章と模式図、学習の問いを独自に構成しています。掲載元による監修・推薦を意味するものではありません。

追加した図解・解説の参考

追補資料の確認:2026-09-21。数値を使った模式図は架空の学習模型です。

本文の参考資料

初版:2026-09-20 · 更新:2026-09-21 · 本文資料確認:2026-09-20 · 編集方針と更新について