はじめの問い

波は岸へ来るのに、どうして沖へ流されるの?

見るヒントまず、砂浜を見つけよう。次に、砂浜へ向かう矢印と、砂浜から離れる矢印を指でたどってみよう。

岸に運ばれた水が一部に集まり沖へ流れる離岸流の模式図沖岸・砂浜沖へ向かう離岸流上から見た、流れの一例
波と流れを、見比べよう

流れの方向を説明する模式図です。実際の流れは波や地形などによって変わり、この図や海の見た目だけで安全を判断できません。

まず、これを覚えよう穏やかに見える場所にも、沖へ向かう流れがある。
安全教材の制作稿

専門家による確認は未実施です。現地の判断には、最新の公式情報と管理者の指示を優先してください。

01

離岸流りがんりゅうは、岸から沖へ向かう流れ

ここに注目岸へ届いた水は、どこへ行く?

水の動きを、順番にたどる

水の動きを、順番にたどる上から見た発生例。①岸へ水が届く → ②岸に沿って集まる → ③沖へ流れる。矢印は泳ぐ道順ではありません。1 水が岸へ岸2 岸に沿って集まる岸3 沖へ戻る流れ岸沖へ
上から見た発生例。①岸へ水が届く → ②岸に沿って集まる → ③沖へ流れる。矢印は泳ぐ道順ではありません。

わかること水が岸の近くに集まり、一部がまとまって沖へ戻ることがあります。

波が岸に向かって砕けると、水が岸近くへ運ばれます。その水が一部に集まり、沖へ戻る強い流れになることがあります。これが離岸流りがんりゅうです。

図では、岸へ向かう流れを青緑、沖へ向かう流れを茶色の矢印で表しました。波の進む向きと水の流れの向きが、同じとは限らないことに注目しましょう。

もう一歩:水を動かす、小さな高さの差

波がよく崩れる所では、岸近くの水位が少し高くなります。崩れ方が弱い所との高さの差が、水を横へ、そして沖へ動かす原因になります。海底の砂の形や構造物も関係します。図は発生の一例で、すべての離岸流りがんりゅうが同じ形になるわけではありません。

この図解・追補の参考: 追補1

02

「静かに見える」だけでは、わからない

ここに注目白い波が少ないすき間は、安心できる場所?

白波のすき間にも、水の動き

白波のすき間にも、水の動き白い線は波が崩れる所、茶色の矢印は沖への水の流れの一例です。この絵で現地の離岸流を見分けられるわけではありません。沖砂浜すき間
白い線は波が崩れる所、茶色の矢印は沖への水の流れの一例です。この絵で現地の離岸流を見分けられるわけではありません。

わかること静かに見えることと、水が流れていないことは別です。

周りでは白い波が砕けていても、その間にある離岸流りがんりゅうの場所では波が砕けにくく、穏やかに見える場合があります。また、海岸の構造物の近くに流れができることもあります。

位置や強さは変化します。見分け方を知ったことを、安全な場所を自分だけで選べるという意味にしないことが大切です。

もう一歩:写真だけではわからないこと

写真に写るのは、ある時の海面です。その一枚から、水の速さ、深さ、その後の変化までは確かめられません。「白波のすき間を覚えたから自分で泳ぐ場所を選べる」とは考えないでください。

この図解・追補の参考: 追補1 追補2

03

海に入る前に、現地の情報を確認する

ここに注目海に入る前、だれに確かめる?

わかること大人と一緒に、監視員やライフセーバーのいる場所で確認しよう。

海水浴場の開設期間と時間、遊泳区域、監視員の配置を確認します。到着したら旗や掲示、現地のライフセーバー・管理者の指示に従いましょう。

もし沖へ流されたら、流れに逆らって岸へ戻ろうと泳ぎ続けないことが基本です。海上保安庁は、落ち着いて岸と平行に泳いで流れを抜ける方法や、無理に泳がず楽な姿勢で浮いて救助を待つ方法を紹介しています。自分の泳力・体力や周囲の状況で取れる行動は異なります。下の公式資料も確認してください。

もう一歩:「知っている」を準備につなげる

一緒に行く大人に「今日、泳いでよい範囲はどこ?」「困ったら、どこにいる人へ知らせる?」と聞いてみましょう。図の矢印は水の動きです。自分や友達が泳ぐ道順ではありません。

この図解・追補の参考: 追補2

図とことばを、つなげよう

ことばのおさらい

離岸流りがんりゅう
岸から沖へ向かう、集中した水の流れ。
沖
岸から離れた、海の方。
模式図
大事なしくみが見えるよう、形などを簡単にした図。

自分のことばで、説明できるかな

わかったことを確かめよう

先に考えてから、問いを開いて解説を読もう。図に戻って確かめても大丈夫。

Q1沖へ向かう矢印は「泳ぐ道順」を表している?

解説:いいえ。水の動きを表します。図の読み方と、現地でとる行動は区別しましょう。

Q2昨日は泳げた。同じ場所なら今日も泳げる?

解説:そうとは限りません。波や流れ、遊泳区域や監視体制をその日に確認する必要があります。

LET’S THINK

ここから、学びを広げよう。

波があまり砕けていない場所を見つけました。それだけで「ここなら安全」と決められるでしょうか。

考えるヒント・解説を見る

決められません。波が砕けにくい場所に離岸流りがんりゅうがある場合もあり、流れは見えにくく変化します。海水浴場の情報と現地の管理者の指示を確認することが大切です。

教室やおうちで広げるなら

矢印を隠した図から、見ただけではわからない情報を話し合います。その後に矢印を表示し、「観察できること」と「確認が必要なこと」を分けて書いてみましょう。

出典・参考資料

資料を参考に、文章と模式図、学習の問いを独自に構成しています。掲載元による監修・推薦を意味するものではありません。

追加した図解・解説の参考

追補資料の確認:2026-09-21。数値を使った模式図は架空の学習模型です。

本文の参考資料

初版:2026-09-20 · 更新:2026-09-21 · 本文資料確認:2026-09-20 · 編集方針と更新について